「ありがとうございましたあ~」


コンビニ店員の軽快な声を背中に感じながら店を出る


若いお兄さんだった


もし私たちがあんな物買ってたら、きっと説教されてるよね?


「鈴、帰ったらみんなに言っていー?」


「うん…って何を?」


「鈴がオレのもんになったって」


ハハッて笑ってる


オレのもんって言葉に心臓が跳ねる


「紛らわしいいい方やめてよね、ねぇ今日みんなでやってたテニスゲーム、一歩は私に賭けたの?」


「オレ?知りたい?」