恥ずかしいけど、今言わないとまたはぐらかされる気がした


「お前バカ?…普通なわけねーじゃん」


一歩が足をとめて私の方に引き返してくる


「ニヤケてっからカッコ悪ーとか思ってんの!初めてじゃないとか関係ねぇし…」


そう言って、私の手をとる


「オレのことどう思ってる?太久のただの友達で弟みたいなヤツ?」


「それはこっちのセリフ…いつも私のことからかうじゃない」


「本気になっていい?いつも迷惑そうな顔するじゃん…オレどんなに頑張ったって中坊だし…年上にはなれないつうか…」


「別に年上ぽくなる必要ないじゃない、私…そのままの一歩が好きなのに」