一歩が私の髪に指をからめ、首筋をそっとなでた


あ…ダメだぁ、力抜けちゃう


「あぶねっ…」


膝がガクッとしちゃって、それを一歩に支えられる


閉じてた目を開けると、目の前に一歩の真剣な顔…今まで見た中で、一番まっすぐな瞳


「あ…えっと」


動転して何話したらいいかわかんない


「ごっそさんでした」


え?


一歩はギュウっと私を抱きしめて、パッとその手を放した


「焼き肉味…微妙だな」


そう言って、ペロッと自分の唇をなめる