「ううん、裏にあるんだー、小さい店だから一歩の気に入った物ないかもしれないけど」


「気ぃきくじゃん、優しー子は好きだよ、オレ」


そう言って、私の髪を手でさわる


うわ、やめて欲しい…その顔と態度


頭がぽーっとしてきちゃう


「何なん、いつもみたいに、キャーっとか言わないんだ?」


いたずらっぽく笑うと、腰をかがめて私の目線まで降りてくる


「だって恥ずかしいよ…」


「うん、顔真っ赤…」


心臓がドキドキして壊れそうになる


一歩は私の肩に軽く手を置くと、そっと顔を近づけそのまま唇を重ねた


うっ…うそっ