「も~、もったいぶらないでよ」


「窓開けて、外見て」


外?


慌てて、2階の自分の部屋の窓を開けた


ヒュウッと冷たい風が吹き込んで来る


自分の髪がペタッと頬にはり付き、目を細め髪をよける


玄関の前にいるって事?


一歩の姿を探すけど、そこには誰の姿もない


ハッとして、つながったままの携帯に耳をあてる


「一歩?どこにいるの。外見たけどいない…」


その瞬間、後ろから急に抱きしめられた