「もうっ!花束まで!?太久何やってんのよ…」


チラと花束を持って来た人を見て、従業員じゃない事に気づく


「ハロー、お誕生日おめでと!」


彼女はそういうと、一歩に花束を押し付けた


「え…」


戸惑う一歩に、花束を渡す彼女


私は彼女に見覚えがあった


栗色の巻髪に、目鼻立ちのハッキリした顔。そしてこの馴れ馴れしい態度


一歩のお姉さんがバイトしてる、和カフェの店員さん…万里さんに何となく風貌が似ている、あの彼女だった