サチが私たちと太久を交互に見て微笑む


「ご馳走さまでした。二人は胸いっぱいだろうけど、私まだお腹空いてるんだよね。さっ、太久ちゃんのお祝いケーキ食べよ」


「えっ!ケーキあんの?すげっ」


興奮する太久を見てサチはテーブルの上のビニールを手に取る


「じゃ~ん」


「あれっ?これケーキじゃないじゃん」


ポカンと口を開ける太久


ビニールの中からある物を取り出したサチの手には、私が買ったお好み焼きのパック


実はおじさんに、小さいお好み焼きを4つ作ってもらった