「こらこら、キミたち。またバカップルの御披露目?」


背中越しに聞こえる太久の声で我に返る


いつの間にか花火は終わってたみたいで、太久とサチのクスクス笑う声が聞こえる


一歩は目を開けて唇を離すと、終わりの合図のように私のほっぺにチュッとキスをした


でも腕は私に回したままで、私も一歩の膝の上に乗ったまま


「邪魔すんなよなー。タダでさえお前ら邪魔なのに」


一歩は笑いながら私をゆっくり立たせてくれた


恥ずかし。私また理性ぶっ飛んでた。二人がいるのすっかり忘れてたし…