「太久ちゃんは、最後の1分ですくえるか賭けてたの


で、金魚をすくえた回数だけ、また私が太久ちゃんのコーディネートしてあげる約束したんだぁ」


なるほどね


サチと太久は何かいきなり仲良しになってて、二人で並んで先に歩き出す


「一歩、もしかして太久に何か手助けした?」


水でべちゃべちゃになった手を払いながら、一歩は私を見る


「いや、別に。太久に何か賭け持ちかけろってアドバイスしただけ」


フフンと嬉しそうに笑ってる


「サチさん素直じゃねーからさ、あ~いう理由があればまた太久と会う約束できるだろ?


サチさん、太久に何お願いすんだろな?」