この人には敵わないな…


こんな事されて、一番私が恥ずかしいってのを知ってる


でも、それでもこういう表現の仕方で愛情を示してくれるんだ


「ヤバ…やっぱ今日太久呼ぶんじゃなかったな。せっかく時間あるのにな。浴衣で…って何かエロくねぇ?」


イタズラっぽい顔を浮かべ、一歩が笑う


「ばっ…バカッ!」


一歩は、まだしっかり私の手を握ってる


彼が…喋るたびに私の指に唇が時々触れる


それが心地良くて、恥ずかしくて…


二人でいちゃついてるとロビーの方から声がした