「ん~、そしたらまた一歩が助けてくれる」


「助けるかよ!鈴よりかわいー娘みっけて、上で花火見てる、多分」


意地悪そうに笑って、私のおでこをツンと押す


「ひどーい!何でそんな事言うの?」


「一般論じゃん。去るもの追わず」


「去ってないし!声かけられただけで、何で去った事になるの?」


「他のヤツに色目使うなよ。オレ、束縛しねーけどめっちゃやきもち妬きだから」


一歩はそう言って、私の手首をキュッと掴み、自分の口元に引き寄せた


人が見てるのも構わず、目を閉じて私の指にキスをする