うん、そうだよね…一歩はそういう人だって、私が一番知ってる


「頑張ろ!受かったら、何かご褒美あげる」


「え、マジで?」


瞬間、一歩の顔がパアッと明るくなった


「単純~!」


「単純て言うなよな~。で、何くれんの?」


「さあ?考えとくよ」


一歩は私に向き直り、私の両肩に手をのせる


「鈴の…一生、オレに
ちょーだい」


時が止まった…


一歩の真剣な表情に、胸がわしづかみにされた…