「鈴、またうち来いよな。次は普通におもてなしするから」


って、笑う


普通に…ってぇ、一歩と二人きりだったら、またあぁいう雰囲気になっちゃうよ


「あっ、そのカオ。信用してね~だろ。大丈夫だって、オレもそろそろ真面目に受験勉強しなきゃなんないしー


鈴と会ってる時間は、できるだけ大切に過ごしたいからな。ま、あ~いうのも大切な時間なんだけど」


そうだ…受験勉強かぁ


本当に違う学校に行っちゃうんだ


少し寂しい顔したのに気付いたのか、一歩が私の肩をグッと引き寄せる


「オレ、やっぱ受験やめよかな」