「…そんなこと言ってっと、今日…帰したくなくなるじゃん」


さっき、我に返って手を止めた一歩だけど、私が握った手をもう片方の手で握り返してきた


私は黙って目を閉じた…


優しく一歩の唇が重なる


私の髪を優しく撫でて、そのまま肩を通り、腰の辺りまで手が下りてくる


脇腹に一歩の指が触れて今まで感じたことのないような、痺れるような感覚が私を襲い…


服の隙間から、躊躇いがちに一歩の手が滑り込んできた


その間も、一歩はキスをやめない