「おっとぉ…」


逆に一歩が慌てて、傾きかけた体を起こす


いつの間にか、私はラグの上に横たわっていた


「ヤバい…やめよ。ごめん、調子に乗った」


一歩はあぐらをかいてラグの上に座り直し、私の顔を優しく撫でる


あら…


逆にこっちが拍子抜けしちゃう


今日は…良かったのに


もっと、もっと一歩のことを知りたい。近づきたいよ…


横たわったまま、一歩の手に自分の手を重ねる