だから…一歩は


言葉は重要じゃないって言うんだ


大好きだっていつも言ってくれてた、お母さんに裏切られたから…


「あの日、オレが好きな母さんの手作り焼き菓子がテーブルに乗ってた…。でも食えなかったよ…


あれから人が作ったもんダメでさ、見たら吐き気がする…いつかオレから離れていくんじゃないかって…怖くなる」


あぁ…私は何て声をかければいいんだろう


普段は大人ぶって見えても、中身はまだ子供のままで…


一歩の苦しみを全部ぬぐい去ってあげたいよ


「一歩…私はずっとそばにいるよ、だから…そんな風に泣かないで…」