「…考えてみます」


サチは、おじさんの顔をじっと見据えて頷くと、席をズレた


「さ、今度は鈴の番。カテキョのこと聞くんでしょ?」


うーん、今朝解決したような…感じではあるからもういいかな


「今日は、いいです」


笑って席を立とうとすると


「身近に…男はおるか?」


「はぁ?男…ですか」


一歩が頭に浮かぶ


「おっと、言い方が悪かった。家族じゃ」