「だって~…タイプじゃないし」


サチが珍しく、ゴニョゴニョと口ごもってる


「運命…とまでは行かんが、結構いい線行っとるぞ、そいつは。まあ、決めるのは自分じゃ。後で後悔せんように」


おじさんはニンマリ笑うと、サチの肩をポンとたたいた


「ほれ、これで変なプライドは落ちた。人は見た目じゃない。連れて歩くのにカッコいい男と一緒にいて、今まで幸せが続いたことがあったか?」


うわ…見抜かれてる


サチのタイプはいつも、あの彼カッコいい~って言われる人


先輩だったり、同級生でもみんなに一目置かれてるような子


ましてや年下なんてありえない