その表情をサチは見逃さない


「ちょっとぉ~、私らがいない間何されたの?まさか本当に最後までいっちゃった!?」


「最後までは…うーん、途中までも…でも、私にしたらすごい進展した」


「まじー!一歩やるわね、私のハッパがきいたんだ!」


サチがニンマリ笑う


「えっ?!何それ」


「こないだ靴箱で一歩に会った時、私言っといたんだ~


好きなんだったら、早く鈴モノにしないと、私がオトコ紹介しちゃうからねって」


なっ…何てこと~!サチぃ~!


だからあんな普段しないような表情してたんだ。やっと分かったよ…