不整脈になりそうな位、バクバクしてきた


やばい~、やっぱり無理


パッと一歩から手を離した


「…何?」


ちょっと不機嫌そうな顔になる一歩


「一歩…は、太久の部屋で寝て?」


「はあ?」


思いっきり、呆れた表情


「だって恥ずかしいし…私いびきかくし…ほらっ寝相悪いから一歩のこと蹴るかもしんない」


そう言うと、パッとまた手首を掴まれる


「言い訳ナシな、大丈夫オレそういうのヘーキだから。鈴、大好き」


手を振りほどく隙もなく、おでこに軽くチュッとキスされた