荷物を取りに教室に戻ってきた私は校庭でそれぞれ一生懸命練習をする部活風景をみた。


「はぁ...」





ため息をつき、ゆっくりと教室をでた。




  〜〜 ♪...

「ん?」


私の階段を降りる音に、もう一つ
 綺麗な口笛が加わる。

「どこからだろう?」




近いようで、遠い。


きっとどこかの教室..




その口笛はとてもノリのいいビートを刻んでいて、私は思わず走り出していた。

口笛を吹いているのは誰なのか...



それを知りたいのは勿論だけど、なんだかその口笛は、
私に素敵な物を運んでくれる気がした。





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