二日ぐらいたってから、彼から電話があった。
「……CD返してくれるんなら、迎えに行ってやるよ」
私は、彼からCDを借りていた。私がヴィジュル系を好きで聞いていたら、彼が私のことを知るためにヴィジュアル系の曲を聞いている。
彼から
会う?
と聞かれ、私は賭けに出た。今会って最後にするか、小さな小さな希望に託すか。私は、小さな希望に賭けた。
これで会うのが最後になるかもしれない、
だから、私は会うことを決めた。
あった時はぎこちなかったけど、なんかいつも通りに戻っていた。
でもそれは、嵐の前の一時の幸せ…
好きな人の
一言
一言
大事なんだと、
いなくなって気付いてしまう
近くにいすぎて
気付くことが
遅れてしまう……
失って気付くのは遅いのかもしれない
でも、
それで気付かないのは
もっとバカなんだ
「私は……いいよ………別れよ」
言いたくなかったセリフを口にしてしまった。後悔はかなりしている。でも、言ってしまった……