城宮 雪乃(しろみや せつの)二十歳の初夏の頃、一年付き合った彼と別れようとしている。
ようやく、自分の欠点が見えた、

最悪だけど、

あなたに教えられた

私の苦手な人に

教えられた

でも、遅かった

私は、

気付くのが遅すぎた




「もう……別れようか?」

「………へ…」

「聞いてる?」

「…聞いてるよ……ぃゃだ…」



「………………距離置こう」

【距離置こう】

これが、あなたの優しさ。ホントに優しいんだから。でもそんなところに私は惚れたんだよ。そんな優しさに【別れ】を言われても包まれている。甘いよね?
わかってる、わかってるよ。
わかってるけど、甘えたいの。もう、あなたに会えないような気がするから。もう、あなたの温もりを感じることができなくなるような気がしたから。


あなたがそばにいないだけで


怖くなる





一人ぼっちになったみたい



でも、


あなたの優しさに触れると

元気がでる


希望が見える

勝手すぎ…だよね?

でも、

好きなんだよ

大好きなんだよ


止まらないの