ルシルのキラキラと輝いた瞳。

楽しそうに笑う口元。

俺がそれに見とれながら相槌を打っていると、


「ちょっと、マーズレン、聞いてるの?」


鋭いルシルの指摘。

聞いてなかったわけじゃないんだけどね。


「え?あぁ。聞いてるよ」


「うそ、聞いてなかった」


「う~ん、ごめん。ちゃんとは聞いてなかったかも」


俺の答えに、ルシルは、ぷうっと頬を膨らませた。

その仕草が、何とも言えず、かわいくて、俺のつぼなんだよね。


俺が、口元に手を当てて笑いを堪えると、ルシルが腕を組んで、ぷいっと反対を向いた。