プルルルルル



「もしもし。」



「もしもし、菫です。」





「菫ちゃん。どうしたの?」

「ちょっとお願いがあって、





「お母さんたちが旅行に行っちゃって

泊まる所がないから哲くんの家泊めて欲しいと思って。


でも悪いですよね。

やっぱりいいです。」




「いいよ。」


「えっ。いいんですか?」




どうしよー。



自分から言っといて断るって無理だよね。




哲くんの家でっかいから余ってる部屋ありそうだし


泊まらして貰っちゃお。








「じゃぁよろし


バッ




『悪いんですけどやっぱりいいです。』



ブチっ。




「なにすす、するんですか?」




『別に。』




「別にじゃなくて

私泊まる所なくなったじゃないですか。

会長最悪です。」



『最悪で結構。』




「責任取って下さい。」