「ホンとに?」
『こんな事冗談で言えない。
けどお前は幼馴染とイチャついてるし・・・。』
イチャついてる?
何のこと言ってんの?
「いつイチャついてたんですか?」
『何、他人事みたいに言ってんだよ。
お前の部屋のベッドの上でだよ。』
うげっ。
見られてたなんて。
「あぅ、あれは違うんですっっ。
誤解ですよご、か、い、
それより人の家覗かないで下さい。」
『覗いてねぇよ。
見たくなくても見えるんだ。』
「じゃぁ会長はどうなんですか?
あの後輩の子に告白されてOKしたんじゃないんですか?」
『は?
告白もされてないし、OKもしてない。』
「だって文化祭が終わった後
後輩の子が「好きなんです。」っていって
会長が「僕も、」って言ったじゃないですか。」
『あぁ。
それはあいつのおばあちゃんが
さつま芋送って来たって話してて
それであいつがさつま芋すきって言って俺もすきって、
話してただけ。
お前だって盗み聞きなんて趣味悪いぞ。』
「たまたま聞こえたんです。」
なんだぁ。
さつまいもーーー。
勘違いさせないでよ。
『お前はあの幼馴染と付き合ってんの?』
「付き合ってません。
疾風が誤解してるんです。」
『えっ!じゃぁ告白の返事は?』