『そんなの俺の勝手だろ。

お前こそ誰と来たんだよ。』




「そんなの私の勝手です。」




「会長誰と話しているんですか?」


女の子の声だ。


あ、名前わかんないけど


会長に前告白してた子だ。




「羽衣先輩。

偶然ですね。」



「あ、偶然ですね。」



「ちょっと会長、

こっち来て下さい。」



『何?』


「二人で来てるんですか?」


『あぁ。』



「珍しい。」



『悪いか?』


「別に・・・。」


『お前だって男と来てるくせに。』



「えっ知ってたんですか?」



『別に。じゃぁな。』







「菫ー。ここにいたのか。

泣いてないか?」



「疾風こそ何処行ってたの?」



「お前が急に走り出したんだろ。」



「そうだったっけ?」



「手繋げばいいんじゃない。

迷子にならないように。」




私はお化け屋敷の中限定でその提案うを許した。