「ほんとにいいんですか?
抜け出しても。」
『いいんだよ。
お前走るの遅い。』
「だってこのドレス走りにくいし
ここ砂利道だもん。」
『ここまだ俺の家の庭だから
見つかったらヤバイんだよ。』
「そんなに早く走れません。」
ズキっ。
痛っ。
『大丈夫か?』
「大丈夫じゃない。
足ぐねった。」
『おぶってやるからちゃんと捕まっとけ。』
「うん。」
「きゃー菫ちゃんがいないわ・・・。
翼も。」
豪邸の中から悲鳴が。
「きっと駆け落ちしたんだわ。
最近の若い子はやることが大胆ね。」
『やべぇ。』
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…