「何作って欲しい?」



「先輩の得意料理。

でもデザートがいいな。」




「俺、パティシエじゃないんだけど。」



「そうだった。

コックさんだった。」


「けどすーちゃんの為に

作ってあげる。」



「ほんとに?!

有難う。」





「楽しみに待ってて。」




「うん。」







いい匂いがして来た。



「もう出来た?」




「あともうちょっと。」







「出来たよ。はい。」



「あっシュークリーム。

私大好きです。」



「よかった。」



「おいひー。

出来立てとか最高です。」



「今度作り方教えてあげる。」


「有難うございます。」



そうだった。

もう会えないんだよな。

明日までしか。





「シュークリーム
持って帰ってもいいですか?

部屋で食べたい。」


「うん。いいよ。

箱に入れとくよ。」


「有難うございます。

洗濯物見てきます。」


「終わったら取りに来て。」



「はい。」