華美は私に言ったんだ。


「私たちもしかして・・」


「引き取られるのかもね。」


華美が最後まで言う前に私は華美が言おうとしたことを私が先に言った。


私にだって分かってるってことを伝えたかったから。


「私と小夜どっちを引き取るか考えるためにきっと会って選ばれるんだよ。」


「ん・・・分からないけど、ありえるかも。」


あぁ。どうせ私は引き取られない。


華美は幸せになってね。


慎矢は今頃心配してるだろうな。


ガララッッ


「おまたせ。遅くなった。紹介するよ。入ってどうぞ」


私たちどっちかの親になる人が入ってくるんだ・・


「こんにちは。小夜ちゃん、華美ちゃん。」