「なあ水城、友達ヲタクか?」




「いや、違うな」


フィギュアの入った大きな紙袋を見ながら、水城は首を振った。


「……止めだ止め!!!友達ヲタクじゃねえならもらっても嬉しくねえって!!!!」





周りにいる葛城、屋橋も頷いていたが


1人、バカがいた。




「水城、これってアレ?」

紙袋の中身、とあるフィギュアを出して興奮している颯人が



(いた……)





「そうそう、それ」


頷く水城はどことなく嬉しそう。



「はい、フィギュア止めな」


そう言うと、水城は紙袋をロッカーに入れた。