「さあ、知らね」



適当に答えて、

「ふーん……」





―――――しん


会話が途絶えて、沈黙したとき





「そいえば、オレンジジュースありがとね。
おいしかったっ!!」




と日和が言った。



「あぁ?
…………………ああ……。
あっ!!!!」





思い出した。



あれだ、あれ。




間接…………ぐおっ!!



「まあ、飲みかけだったけど……」






日和は何かに気付いたように、硬直した。



(……………気まずっ)




それからお互いになんか変に意識してしまって



「あはははははー……」





という日和の笑い声が響いた。