一年生だけで310人。

1クラス、31人。
俺と颯人は8組。



「遠いな…」


8組から2組まで、とにかく長い。




「渉早いって!!」

やっと魂が戻ってきた颯人が、先に行っていた俺に気づき、走って来た。



「お前が遅い」

そう言うと颯人は笑って、

「渉真様、ごもっともでございます」



と、ふざけて言った。

廊下には昼休みの貴重な時間を楽しむ生徒が、ジュースを飲んだり、だべったりしている。




2組の前につく前に、結構な体力を消耗。



「さあ、渉の彼女♪」

「……ちげえし」



いざ、2組へ出陣。