昔言われた言葉が

何処からか溢れ出す。




『お前っていっつもそうだよな』


『要らねえ奴は切り捨てかよ』






もう閉まったはずなのに。


何処かへ捨てたはずなのに。




「大丈夫、心配しなくていい」






そう言った颯人が頭を撫でる。


「…渉は渉、周りは周りだろ?」




自分が惨めになって、

俺は俯くしかなかった。