「……ごめん」 俺はバカだ。 「…うん」 日和になんて言われるか怖くて、 行くなって、止めろって言ったら 涙腺がぶっ壊れそうで。 「……じゃあね」 クルリと方向転換して、傘をとって、 日和は図書館裏へと向かった。 俺はただただ立ち尽くした。 自分のバカさに笑えた。