「渉、大丈夫?」
聞き慣れた声で目が覚めた。
「んあー…、大丈夫…」
目に颯人が映った。
半日寝たら大丈夫、とでも思って
学校は来たけど………
頭痛い――……
クラクラするし。
「医務室行った方がいいんじゃない?」
「……いらん」
「無理すんなってー」
「………してないっつーの」
颯人との会話にも、ダメだ、気が回んねえし。
「医務室行こうよ渉」
「だからいらねえって…………」
「うわっ!!渉………」
―――――魂抜けた?
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