「颯人ー、そんでさー…」 颯人は親しみやすいんだと思う。 だからクラス、学年、全校からも評判よし、顔よし、性格よし(らしい)。 俺と正反対だ。 「おーう」 颯人は笑顔を振りまいて俺から離れた。 構わずオレンジジュースのストローに口をつける。 「……………」 (明日はリンゴジュースにしよう…)