「なぁ愛美?なんかあったの?ずっと切なそうに笑っている。俺で良かったら…話してくれないかな?」




寛貴くんには隠す事出来なかった…



あたしの過去聞いてくる?





「この話聞いて引かない?」


「もちろん」


「あのね…いつもね…本当に好きな人に…いつも…遊ばれるの…ヤって終わりみたいな…もう…信じられなくて…昨日の合コンで…寛貴に一目惚れしたの…なのに…昨日ヤったでしょ…だからもう…ふぇ…」




もうダメだった…


ムリすぎて…


悲しみが沸いてきた…


すると…



「愛美…?俺さ、そんな気持ちで昨日愛美を抱いてないよ。俺、昨日あんなに女の子抱いてて余裕ないの初めてだったから…俺気付いたんだ…愛美の事好きなんだ」



…えっ…



涙が急に止まった。



びっくりした…



こんな事…言われた事無かったから…



「本当に?」


いちよう念のために確かめた。



けど…返って来た答えは…


「あぁ」


照れたような寛貴の声。



「寛貴大好き」



あたしは再び寛貴の胸に飛び込んだ。



「あぁ愛美が俺の理性を無くした。」

と言われたが…気付いたらこんな事を言っていた。



「別にいいもん!寛貴は私だけのものだから」