新学期が始まった。
3年生になり、私は峻太と海斗と同じクラスになった。
担任は宮本先生。
うれしいはずのその気持ちを平静に受け止めようとする自分がいる。
「蒼衣、同じクラスだな。よろしく」
峻太とはこの頃話をすることも、ふざけあったりすることも少なくなっていた。
なんとなく峻太が遠くなってしまったように感じる。
「みんなとまた、ばらばらじゃん」
唯がふくれた顔で言う。
「もう、3年だからなー。はぇーよな」
「海斗、何しんみりしてるのよ。いいよねー、みんな同じクラスで」
唯がまた溜息をついた。
「そうだよな。3年だもんな、よしっ」
「なによぉ、よしって。みんな同じでずるいよぉ」
峻太の横顔は今まで見たことのない表情だ。
私のこの1年はどんなだろう。
未来が見えない不安や現実を見つめられない自分。
自分を認められないさみしさを隠すようにただ笑うしかない私だった。
3年生になり、私は峻太と海斗と同じクラスになった。
担任は宮本先生。
うれしいはずのその気持ちを平静に受け止めようとする自分がいる。
「蒼衣、同じクラスだな。よろしく」
峻太とはこの頃話をすることも、ふざけあったりすることも少なくなっていた。
なんとなく峻太が遠くなってしまったように感じる。
「みんなとまた、ばらばらじゃん」
唯がふくれた顔で言う。
「もう、3年だからなー。はぇーよな」
「海斗、何しんみりしてるのよ。いいよねー、みんな同じクラスで」
唯がまた溜息をついた。
「そうだよな。3年だもんな、よしっ」
「なによぉ、よしって。みんな同じでずるいよぉ」
峻太の横顔は今まで見たことのない表情だ。
私のこの1年はどんなだろう。
未来が見えない不安や現実を見つめられない自分。
自分を認められないさみしさを隠すようにただ笑うしかない私だった。