結局一日だらだらと過ごしてしまった。


何をするわけでもなく、ただただ時間が過ぎていくのをぼんやりしていた。


そんな日は時間がたつのが遅く感じる。


ママが夕飯の支度をはじめた時言った。


「ごめーん。蒼衣に言われたシャンプーの詰め替え買うの忘れちゃた」


『じゃぁ、今から行ってくるね』


私は自転車に乗り近くのドラッグストアに向かった。


シャンプーをカゴに入れサプリメントのコーナーに足をとめ見ていると、


「蒼衣」と呼ばれた。


横には大きなバッグをもったジャージ姿の峻太がいた。


『あれ、今帰りなの?』


レジを済ませ一緒に店を出た。


「蒼衣、自転車なのか。俺歩きだから一緒に乗っていいか」


そう言うと峻太はバッグを私の自転車前のかごにのせハンドルを握った。


「早く乗れよ」


『うん』


こうやって峻太と話したり一緒に帰るのは久しぶりだ。