『どうして私だけぇ』

クラス替えで、唯、峻太、海斗はB組に、私だけがD組になったのだ。


『みんな一緒でずるいよー』


「おい、担任誰だろうな」


『ねー、私の話聞いてる?』


一人落ち込んでいる私に天からの声。


「蒼衣、そう落ち込むなよ。仲よくやろーぜ」


『えっ』


「何、仲良くって…蒼衣の担任、宮ゴリなの?」



「おうよ。2年D組担任になりました。宮本遼介。趣味はバスケでーす」


「いいなー。俺もD組になりたかったぜ。ゴリ、わざと俺を外したんじゃないだろうな」


「俺にはそんな権限ねーよ。B組は矢島先生だぞ」



「ラッキイ、矢島先生なの?」


唯がはしゃぎながら言った。


「やっぱり女子の一番人気は矢島先生か。若さとイケ面にはかなわないよな。悪いな、蒼衣、お前もB組がよかったーって?」


『えっ…』


先生が笑いながら言った。



…違います…私は100%宮本先生だよぉ…