先生が見上げた空を私も見つめる。
透き通った淡いブルーに、白い雲が薄く幾重にも重なる空。
入道雲がいっぱいだったこの前の空とは違う。
私の目は、先生と同じ色の目をしている。そして、季節の移り変わりを肌で感じる。
シュート練習で、先生が大きく深呼吸をする。
私も一緒に同じ空気を吸い込む。
息を吐き出す瞬間に、自分を信じる力が湧いてくる。
先生がボールを優しく包み込むように抱える。
その手を見つめていると体の芯が熱くなる。
まるで自分が抱かれているかのような感覚に陥る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…