「えーと確かさ、30だったはず。10月の大会の勝利を誕生祝にしてくれよっていってたよな」


…30歳…誕生日は10月…


先生のことが私の心のノートに記録されていく。



好きな人のことを知るってこんなにもドキドキして、うれしいことだったのか。





人は欲張りな生き物だと思う。



最初はただ好きな気持ちだけで十分だったはずなのに、ただ見つめることができるだけでうれしかっただけなのに、その人のことがもっと、もっと知りたくなる。



知れば知るほど、好きな気持ちが大きくなっていく。




もっと、もっと…