おととい、結婚記念日って…


おとといは私達が集まった日で…



…先生は遅れてきて…私用で遅れたって…



…峻太が言ってた…「無理しないで、だって今日は…」




「…いいんだよ、蒼衣」…先生の声が耳に響く…




『今だけだから…今だけ…私の…』何でそんなこと言ってしまったんだろう。



もう、先生の顔が見られない。




このまま帰っちゃおうかな…



「どうした、蒼衣?」


『先生…』



「峻太はさ、後輩たちにつかまってるから、先に涼まねーか」



先生の歩く後についていく。



「ほら」



冷たいジュースを差し出された。