『もしもし、峻太?』

「…おー、蒼衣。大丈夫か?風邪ひいてないか」


『うん、大丈夫。昨日はありがと。あっ、朝もね…』


「おぅ、気にスンナ。俺も蒼衣と話せて楽しかったし…朝飯食ったか」


『うん、食べたよ。でも、いくらちゃんと食べろって言っても4つは食べられないよ』


私が笑いながら言うと、


「何の具がいいか悩んじゃってさ、それに朝はしっかりって俺達の基本だからな。宮ゴリからの教訓じゃん」



峻太も笑いながら言った。


先生の…


先生の名前を聞くとどうしてこうなっちゃうんだろう。


何も返事が出来ないままになってしまう私。


『…あの…峻…』


私が何か話さなきゃと考えている時だった。


「明日、時間あるか?」


『うん、大丈夫だけど』


「じゃぁ、9時に」


『どこに?』



「久しぶりに学校行こうぜ。体育館で待ってるからな」



峻太の勢いにそのまま電話を切ってしまった。