朝の光がまぶしく差し込んでくる。


正確には昼に近いと言っていいくらいの時間だった。


昨日は…


昨日の出来事が全部夢であったかのような感覚で目覚めた。


峻太…峻太の眠っていた床には毛布がたたんで置いてあり、テーブルにはメモと袋が置か
れていた。




 おはよう よく眠れたか?朝飯だ!ちゃんと食えよ。また連絡するな 峻太




袋にはおにぎりとお茶が入っていた。



ありがと、峻太。心の中で何回も言った。


雨上がりの日差しは暑く、元気なはずのセミやヒマワリさえも熱気にやられてしまいそうな日だ。


午後からゼミの定期講習があって大学に出かけた。