でも峻太達のウキウキした気持もわかる。


今までの私は同じ気持ちだったもん。


学校が休みになるのが楽しみだった。


そう、今までは…

校門を出ようとすると、シルバーの4WDの車が私たちの横に停まり、窓が開いた。


「お疲れさん。ゆっくり休めよ」


   …先生…


「俺たちさ、今から前夜祭で、お好み食いに行くんだけど宮ゴリも一緒にどう?」


峻太が先生を誘った。


「おぅ、ありがとな。前夜祭か、いいなそれ。久しぶりの休みだからな。楽しめよ。でもよぉ、俺は一日でも、お前らの顔が見れないと思うとさみしいんだぞ」



「俺もです。宮ゴリのしごきがない日々なんて…」



「峻太、何いってんだよ。心にもないことを」



みんなで笑った。