『みんな、変わってないね。先生も…』


「そうだな。蒼衣もな…」


峻太が私を見つめながら言った。


ようやく仲間から解放された先生。


「おー、待っててくれたのか。今日は本当にありがとな。お前ら最高だ」


峻太の肩を叩きながら繰り返す先生。


「宮ゴリ、大丈夫?酔ってる?」


「なーんだよ。大丈夫だよ。お前らと酒が飲めるからうれしいだけだよ。なっ、蒼衣」


なっ…って。やっぱり先生酔ってるよ。


「これから2次会あるんだけど、宮ゴリ、どうする?無理しないで…」


峻太の話を遮るように言った。


「大丈夫って…おまえらと、こうして久しぶりに会えたのに、帰りたくねーよ」


「だって、宮ゴリ、今日は…」


峻太の声に先生は少し怒ったような声で言った。