大会初戦、さすがに全国代表校だけあって白熱の試合が行われている。


先輩達の試合もシュートを決めれば、また相手も得点を取り返す、目の離せない攻防戦となっていた。


相手チームの歓声が響く。


スリーポイントシュートが決まった。


「まだ時間はある。お前たちならできる。あきらめるな」


先生の声が会場に響いた。


キュッ キュッと床をきしませるバッシュの音と、ドリブルのボールの音からは、最後まで仲間を信じ、あきらめないという心の声が聞こえてくるようだった。


最後まであきらめない。


仲間を信じ、全力で。