『峻太、ファイト!』


「蒼衣、はりきってるな」


『あたりまえだよ。夢に向かってるからじゃん』


「よーし、俺達も夢に向かって。いくぞ、全国制覇」
そう、悩んでいる暇はないんだ。


どんな未来があるのかわからないけれど、今日、一日一日を前を向いて歩いていけばいいんだ。もしかしたら辛かったり、苦しい結果が待っているかもしれないけれど、自分をしっかり見つめられていれば後悔はしないはず。


あの時、こうすれば未来がかわっていたのになんて思うのはさみしいから。


もうすぐ夏休み。


明後日にはいよいよ最後のインターハイへの一歩の試合が待っていた。